第22章 トラウマ
寝室まで運ばれれば春ちゃんは私をベッドにドサッと少し雑に降ろしたかと思えばぎゅっと強めに抱きしめられ、そのままベッドに寝転がる体制になった。
『……ちょ、春ちゃん苦しいんだけど』
三途「知るか」
この子は一体何がしたいんだ…なんて考えていれば、春ちゃんは少しだけ抱きしめる力を緩めてくれる。
口にはしないけど、やっぱり……春ちゃんなりに私のことを心配してくれてるのかな?
『春ちゃん…やっぱり心配してくれてるの?』
三途「するわけねぇだろブス。黙って寝ろ」
『…ありがとう、春ちゃん』
口は悪いけど、家に来るってことは私のことはそんなに嫌いじゃないんだろうなぁ……なんて思えば春ちゃんの辛辣な言葉も可愛く思えてきてしまう。
今日だけ、春ちゃんに甘えようかな。
そんなことを考えながら、私は春ちゃんの身体に手を回して抱き締め返しそのまま瞳を閉じた。
三途「……」
春ちゃんは特に抵抗することも無く静かにしている。
人肌暖かいなぁ…大人になってから人に甘えることも減ったし、自分からスキンシップとることなんて減った……とゆうか全然無くなった。
たまにはこうゆう温もりもいいな。
そんなことを思っていれば、私はいつの間にか眠りについていた。
〜 三途side 〜
……コイツ寝やがった。
危機感無さすぎだろ。
「…ぶち犯すぞテメェ」
そんな言葉を呟いても寝てるコイツには届かねぇ。
すげームカつくな、このアホ面。
こんな女に振り回されるオレもムカつく。