第22章 トラウマ
袋の中身を見ると牛丼が入っていた。
『牛丼…?春ちゃん牛丼食べたかったの?』
三途「オレじゃねぇ」
……オレじゃねぇ…とは?
まさか私に買ってきたとか…?
いやいやいや、それは無いでしょ。
だって春ちゃんだよ???
私の事相当嫌いみたいだしそんな何かを買ってきてくれるなんてこと……
『………えっと…私に、じゃないよね?』
三途「あ?テメェ以外に誰がいんだよ」
『………………えっ?』
とゆうことは?
私に?買ってきてくれたってこと?
………………まじ?
私は春ちゃんの予想外の行動に驚きすぎてフリーズしてしまった。
すると春ちゃんは不満そうな、嫌そうな顔でこちらを見てくる。
三途「いらねぇならオレが食う」
そう言って春ちゃんは袋から牛丼を手に取りそのまま取り出そうとするので私は慌てて春ちゃんの手を止める。
『待って!食べるから!』
三途「煮え食わねぇ反応すんな、うぜぇ」
『いや、だって…春ちゃんが私に何かを買ってきてくれるなんて思ってもいなかったし…驚いたってゆうか』
三途「…………」
『驚いたのは本当だけど、それ以上にすごく嬉しい。ありがとう春ちゃん』
三途「……うるせぇ、別にお前に買ってきたわけじゃ」
『はいはい、ツンデレなところも可愛いよ〜………って、あれ?』
私は牛丼を袋から出せば、牛丼の他に何か袋に入っていることに気付き、それを手に取った。