第4章 家庭的な男の子
三ツ谷「今日泊まっていくだろ?」
『…………え?』
私は三ツ谷くんの言葉にフリーズした。
泊まっていくだろって……いやいやいやいやいや、それはちょっとねぇ…???
泊まるのは難しいのでは…???
三ツ谷くんの言葉にプチパニックになりつつ最後の食器を棚に片付ける。
三ツ谷「もう外暗いし」
『いや、でも……』
親もいない未成年のお家に成人済みの大人が泊まるって…法律的に大丈夫そ?
いや、泊まる分には全然いいんだけど…って違う!
良くない良くない!ダメだよ自分!!!
誰かといる楽しさに甘えそうになるが、それはダメだと自分に言い聞かせる。
そんな中、お風呂場の方から私を呼ぶ声が聞こえた。
ルナ「お姉さーん!一緒に入ろー!」
マナ「入ろー!」
三ツ谷「ほら、呼んでるぞ」
『でも…お風呂まで入らせてもらう訳には…』
三ツ谷「別にいいだろ、泊まんだから」
いや、泊まるとはまだ言ってないけどね!?
何故か強制的に泊まる事になっている私。
何度も私を呼ぶルナマナにしかたないか…と思い、ルナマナとお風呂に入る事にした。