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【東リべ】年の差男子に懐かれた【R18】

第22章 トラウマ





千冬「…取られちゃったっスね」


場地「別に。荷物が減って良かったワ」


そう言いながら帰る方向に歩き出す場地。
それにつられて、千冬も場地の後を着いていく。


千冬「(場地さん…ショック受けてる)」


内心そんなことを思いながら、二人は自宅へと帰って行った。





〜 バイク屋店内 〜



真一郎「少し狭いが適当に座ってくれ」


『は、はぁ……』


バイク店に入れば空いてる椅子に腰をかける。


そんな私はあることに気付いた。


手に持っている紙袋二つ。
二つ?二つ……二つ!?


手に持った袋を見て私は顔を青ざめた。


待って。ドラケンくんと場地くんに返すんじゃん!?
さっき場地くん居たけど!?


私はどこまでアホなんだろう。


まぁ、色々ありすぎて忘れてた部分もあったけど…それにしてもだよ……もう帰っちゃったよね…。


真一郎さんの誘いをハッキリと断れば良かったのに…
押しに弱いってこうゆう事なのか…?


俯きながらそんなことを考えていれば、真一郎さんは私の頬に冷えた缶ジュースを押し付けてきた。


『冷たっ…!』


真一郎「最近暑いからちょうどいいだろ?」


『まぁ…』


缶ジュースを受け取れば、真一郎さんは私の顔を覗き込んできた。


真一郎「なんだよ、さっきから暗い顔して」


『え?別に暗い顔なんて…!』


真一郎「暗い顔してる。何かあったか?」


真一郎さんは私の向かい側の椅子に座れば、話を聞いてくれる体勢になる。


『……実は…色々あって…。まぁもう解決したんですけど…疲れちゃっただけみたいです』


苦笑いのままそう伝えれば、真一郎さんは何かを察したのか黙ったまま微笑んだ。


真一郎「そっか。深くは聞かねぇけど、何か困り事があればいつでも頼ってきていいからな」


そう言って真一郎さんは私の頭を優しく撫でてくれた。


……神なのか?



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