第20章 合鍵事件
いやいやいやいや、そんなに逃げなくても…
光の速さで逃げていったけど???
…って、週末に私とお出かけって…それでいいのか千冬???
私…刺されるの日も近いかもしれない。
それにしても…避妊用ゴムって、今の中学生はませている。
いや、でもちゃんと避妊をしようとするのは偉いな、うん。
にしても…千冬忘れてたよね……
気にしてたのはやっぱり私だけだったか…
そう重いながら私はガクッと落ち込むものの、とりあえず考えても仕方ないしご飯買って帰ろうと買い物を済ませ自宅へと向かった。
ー 自宅前 ー
はぁ、我が家〜!
明日からまた仕事だし、のんびり過ごすかな。
そう思い、私は玄関の鍵穴に鍵を差し鍵を開けドアノブを回すものの何故か鍵が閉まっていて開く気配がない。
えっ…私さっき鍵開けたよね…?
開けたのに閉まってるってことは…私鍵閉め忘れてた…!?
…それとも泥棒とか……?
いやいや、こんな古びたアパートに空き巣が入るわけ……
そう思い、私は再び玄関の鍵を開けてゆっくりとドアノブを回す。
すると先程とは違いすんなりと玄関のドアが開かれた。
『…やっぱり私鍵閉め忘れてたのk…』
家の中の様子を伺いながら玄関に入れば、そこには雑に脱ぎ捨てられた靴があった。
……?いや、誰の靴…!?
えっ?ちょっと待って…理解が追いつかないんですけど…!
私家出るとき誰も部屋に入れてないよね…?
それにやっぱり鍵も閉めて行ったはずだし…
…でもこの靴はなんだ???
やっぱり泥棒!?!?!?
やばい…どうしよう……絶対中に誰かいる…そんな気しかしない…でもめちゃくちゃ静か……
いや、怖いんだけど…!!!!
私は謎の現象にビビりながら、とりあえず玄関にあった傘を武器にゆっくりと家の中へと進んだ。