第19章 甘えること
『…あれ、ドラケンくんもう寝てる?』
ドライヤーも終わり、三ツ谷くんと部屋に戻れば布団に横になりすやすやと眠っているドラケンくんがいた。
三ツ谷「完全に寝てるな」
『三ツ谷くんも眠いでしょ?ごめんね、ドライヤーしてもらっちゃって…』
ドラケンくんに布団を掛けつつ三ツ谷くんに声をかける。
すると三ツ谷くんは気にしてないようで首を左右に軽く振った。
三ツ谷「オレは家事とかあるし、いつも寝んの遅いから平気だって。ドライヤーだって2人分毎日やってやってるし慣れてるから」
あぁ、こんなにいいお兄ちゃん私も欲しかった…!
ルナマナは幸せだね…本当に…。
お兄ちゃんがいい子だからルナマナもいい子なんだね…納得。
『三ツ谷くんありがとね?』
三ツ谷「いいって。…それじゃ、俺らも寝るか」
『うん。そろそろ眠くなってきたし、寝よっか』
今日も一日色々あり過ぎてつい欠伸が出る。
三ツ谷くんも疲れているだろうし、早いとこ寝ちゃおう…と思い電気を消し布団に入る。
『三ツ谷くんおやすみ〜』
三ツ谷「おう、おやすみ」
薄暗い中、三ツ谷くんにおやすみを伝えれば返事が帰ってくる。
隣には三ツ谷くん、そして反対隣にはドラケンくんが寝ている。
少し離れてはいるものの、サンドされている気分になるも疲れが溜まっているのか布団に入った瞬間、私はすぐに眠ってしまった。
三ツ谷「……何もなしかよ…」
布団に入った名前の様子を伺っていたものの、完全に眠りについてしまった名前に陥落する三ツ谷。
何かを期待していたのか溜息を吐けば、そっと手を伸ばし名前の髪を撫でた後、三ツ谷もそのまま眠りについたのだった。