第4章 家庭的な男の子
『えっと…お姉さん明日も仕事だから泊まるのは難しいかもしれないけど…ルナちゃんとマナちゃんが寝るまでは居てあげるよ』
ルナ「ほんと?」
マナ「じゃあ寝ない」
いや、それはやめろ?????
ちゃんと寝てくれ???
そんな他愛のない話をしている中、三ツ谷くんは手際よくオムライスを作っていく。
私もなにか手伝った方がいいよね…?
そう思い三ツ谷くんの隣に行けば作ってる姿を覗き込んだ。
『何か手伝うことある?』
三ツ谷「別に平気だって、座ってろよ」
『何かしてないと落ち着かなくて…あ、ケチャップで落書きしていい?オムライスに!』
三ツ谷「お前そんな器用なこと出来んの?」
『出来るよ!メイドさんに憧れて、一時期オムライスに落書きするの練習してたから!』
三ツ谷「メイドか…んじゃ落書きだけ頼むわ」
『了解!』
三ツ谷が作ったオムライスに私は落書きをしていく。
女の子だから可愛いのが好きかなぁ、なんて思いながら猫を描いたりハートを描いたりした。
出来上がったオムライスをテーブルに運べば、ルナマナは嬉しそうに目を輝かせている。
ルナ「すごい…可愛い!」
マナ「可愛い!名前も書いてある!」
『気に入ってくれて何より!じゃあみんなで食べよっか!』
みんな笑顔の中、一人恥ずかしそうに顔を赤らめてる人物がいた。