第1章 序章
『わ、私はぶつかってなんか……』
ヤンキー2「はぁ?ぶつかっただろ!謝罪の一つも出来ねぇのか?」
私はぶつかってないと主張すればそれが気に食わなかったのかヤンキー二人組は私を囲んで肩を強い力で掴んできた。
ヤンキー1「…お前、よく見ると可愛いじゃん?俺たちと遊ぼうぜ?」
『い、嫌です…!』
ヤンキー2「そうゆう威勢の良さも嫌いじゃねぇな」
何故かヤンキー達のターゲットが私に向いてしまった。
なんでこんなことに…今日はとことんついてないなぁ…ほんと。
私が1番苦手なタイプ、それは不良やヤンキー。
派手で口が悪くてキレやすくて…暴力するイメージ。
世間一般から見たらちょっと怖いような…そんなイメージがある。
私はどちらかと言うと地味な方だから、そうゆう人種がとても怖いし関わりたくないとまで思ってしまう。
『あのっ、私帰りたいんですけど…』
帰りたいことを告げれば肩を組まれてホールド状態。
この状況をどうやって打破したらいいのか分からず困っていれば、先程ヤンキーに絡まれていた金髪の男の子が口を開いた。
?「…は…せよ…」
ヤンキー1「あ?なんか言ったかテメェ」
?「……その子を離せって、言ってんだよ!」
ヤンキー2「は?なんだコイツ」
いきなり口を開いたかと思えばいきなり大きな声を出す金髪の男の子。
きっとそんなに強い子ではない…と思う。
それでも私のことを助けようと一生懸命な姿が何だかキュンと来てしまった。
そんな中金髪の男の子の大声にパトロール中の警察がたまたま通りかかればヤンキー達に職務質問を始めた。
警察来たなら安心と思いホッと息を吐けば、いきなり金髪の男の子に手を捕まれたかと思えばそのまま引っ張り走らされる。
『あっ、ちょ……!』