第1章 序章
私は都内に住む成人済み社会人、
苗字名前。
どこから見てもごく普通の社会人である。
元々は実家で田舎暮らしをしていたが、就職先が都内だったこともあり18歳の時に都内に引越してきた。
まぁ、2~3年都内に住めば何とか慣れてきたかなって感じはするけど…やっぱりまだちょっぴり都会が怖いと感じることもある。
『今日の夕食何にしようかな…』
いつも通り仕事が終わり、帰り道夕食の心配をする私。
仕事が終わって自炊するとか面倒すぎるよね、ほんと。
そんな時お世話になるのはスーパーのお惣菜か、コンビニのお弁当。
都内はお店も多いし、家の近くにコンビニもあるから本当に便利だし助かってる。
『今日はコンビニにしちゃおうかな』
今日のご飯は適当にコンビニ飯で決定。
帰り道のコンビニに私は立ち寄った。
買い物が終わりコンビニを後にすれば、もう夕暮れ時だった。
少しずつ薄暗くなって来た街に早く帰りたい気持ちになる。
『早く帰ってご飯食べよっと』
薄暗い道を足早に歩く私。
そんな中、道端で何やら揉めているヤンキーがいた。
道のド真ん中で喧嘩してるものだから嫌でも目に入ってしまう。
うわ…絶対に関わりたくない…。
でも道通らないと帰れないし…どうしようかな…。
悩みながらもヤンキー達にバレないように道の端っこをそっと通り抜けようとすれば、私の運が悪かったのかヤンキーが私にぶつかってきた。
『わっ…!いたっ…』
ヤンキー1「おいおい、痛てぇじゃねぇかよ。ぶつかってきといて詫びもねぇのか?」
身体の大きな相手にぶつかったせいで腕に軽い痛みが走る。
そもそも私からぶつかったわけじゃないし…!
相手からぶつかってきたのになんで私が謝罪しなきゃいけないの…!理不尽にも程があるよ…!