第19章 甘えること
あれからご飯を食べ終え、私はお風呂に入らせてもらった。
のんびり湯船に浸かり一日の疲れを癒しお風呂から上がれば鏡の前でタオルドライをする。
何かさっきは空気重かった気がする…
私何か地雷を踏んでしまったのか…?
いや…別にそんなことは…
タオルドライしながら鏡に映る自分に自問自答をする。
すると背後にいきなり三ツ谷くんの姿が鏡越しに映り、私はいきなりの三ツ谷くんに肩を揺らしびっくりしてしまった。
『わっ…三ツ谷くん…!』
三ツ谷「もう上がったんだな」
『あ、うん………どうした?』
三ツ谷くんはもうお風呂に入ったはずだし、別に洗面所に用事ないよね……?
この子何しに来たんだろう……私を殴りに来た???
先程の空気の重さが気になり、よからぬ事ばかりが頭に過ってしまう。
気まずさを感じていれば、三ツ谷くんは近付いてきたかと思えばいきなり後ろからぎゅっと抱きついてきた。
『……え?み、三ツ谷くん?』
まさか抱きしめられるとは思わず、私は戸惑ってしまう。
振り向こうにもがっちりホールドされていて身動きが取れない為、鏡越しに三ツ谷くんを見ることしか出来ない。
待って、めちゃくちゃ力が強いんですけど?
怒ってる?怒ってるの???
私何かした…!?
無言で背後から抱きしめられて身動きができず、じっとしていることしか出来ない私。
三ツ谷くん情緒不安定なのか…?
そんな事を考えながら、三ツ谷くんが離れるのを黙って待つか…と思っていれば三ツ谷くんは鏡越しに私の顔を見ながらボソッと耳元で呟いた。