第19章 甘えること
肩に顎を乗せて密着してくる三ツ谷くんの頭を撫でながらまったりとした時間が流れる。
……平和すぎる。
こんな平和なことある?
私幸せ者だわ…
そう思いながら三ツ谷くんの頭を撫でながらぎゅっと抱き締め返していれば、いきなり三ツ谷くんは私の首筋に顔を埋めてくる。
『ちょ、くすぐったいよ』
三ツ谷「…まじ飼いたい」
『…………………なんて???』
私は三ツ谷くんの言葉に耳を疑った。
今飼いたいって言った?言ったよね?
三ツ谷くんって生身の女を飼うってゆうそうゆう趣味あったのか……?
ヤバい子じゃん?え?嘘だよね?
『あのー…三ツ谷くん?』
人の話など聞かずに、猫を吸うような感じで私の首筋に顔を埋めたまま息を吸う三ツ谷くん。
一歩間違えたら変態ですケド…?
いや、間違えなくても変態ですねコレは。
『三ツ谷くん、ちょっと一旦離れようか』
三ツ谷「無理」
『…………』
あれ?急にわがままになってるね?
そこも可愛いし新たな一面なのは分かるけど、首元めちゃくちゃくすぐったいのよ……三ツ谷くん…
三ツ谷「お前ってさ、なんか猫みてぇだな」
『えっ?いきなり…!?』
三ツ谷「毎日吸いたい」
『いや、甘えていいんだよとは言ったけど…吸ってもいいとは一言も言ってないんだよね』
三ツ谷「減るもんじゃねぇし」
『…それは、そうだけど…』
あれ?デジャブ???
私がココくんに言った言葉がそっくり自分に帰ってきてる気がするんだけど???
やっぱり人間って自分のやった事は自分に帰ってくるって本当の話だったんだなぁ……ちょっと反省………