第19章 甘えること
三ツ谷「お、来たな」
『あ、三ツ谷くん。えっと…この子……』
三ツ谷くんが出てくれば、私は男の子を指差しながら今の状況を伝えようとするものの、三ツ谷くんに腕を引かれた。
三ツ谷「名前は先に家ん中入ってろ」
『え?あ、うん…?』
三ツ谷くんは私を家の中へと入れれば、玄関の戸を閉めた。
『………………』
いや、どうゆう状況???
私は何が起きてるのか理解できないが、とりあえず靴を脱いで部屋にお邪魔し荷物を下ろした。
三ツ谷くん来ていいって言ってたよね?
もしかして取り込み中だったとか…?
私聞き間違えたりしてないよね!?
来ていいよって言ってたよね!?
…でも三ツ谷くんの家から出てきたってことはあの男の子は三ツ谷くんの知り合い…だよね?
私…邪魔だったかもしれない……
そんなことを考えていれば、暫くして三ツ谷くんが戻ってきた。
三ツ谷「おまたせ。悪かったな」
『あ、ううん…何か取り込み中だった?』
三ツ谷「いや、別に。たまたま仲間が来てて今帰っただけだから」
『なんかフリーズしてたけど…大丈夫だった?』
三ツ谷「あー…まぁ、平気だろ。もう帰ったし」
『それならいいけど……』
帰ったなら安心だけど…なんて思っていれば、三ツ谷くんの目線が私の荷物へと落とされる。
三ツ谷「あれ、一旦家に帰ったのか?」
『あ、うん。一応着替えとか色々…』
三ツ谷「別にオレの着替え貸したのに」
『いや、借りてばっかりは申し訳ないってゆうか…』
三ツ谷「気にしなくていいのに。着てもらった方が好都合…」
……………何か聞こえた???
……いやいや気のせい。気のせいだよ。
………………………………好都合とは??????