第18章 最低な出会い
ココ「なんだよ、この低金は」
『いや…持ち合わせがそれしかなくて……』
ココ「利子上乗せな」
『えっ、なんで!?払う誠意は見せたんですけど…!!!』
ココ「見せればいいって訳ねぇだろうが」
……いや、だるいだるいだるい…!!!
めちゃくちゃだる絡みしてくるじゃん…?
私は早く三ツ谷くんのところに行かなくてはならんのだよ。
そろそろいいだろう、解放してくれよ…
『そもそも酔った介抱されただけで10万とか…おかしな話なんだよ…』
ココ「人を襲っといて何言ってんだ」
『襲ってないし!…仮に襲ったとしても減るもんじゃないし…?』
ココ「…お前そこら辺の痴漢と同じ考えだぞ、それ」
九井くんの言葉にハッとすれば、痴漢と同じにされるのはなんか嫌だな…と思いながら口を結んだ。
いや、九井くん顔はイケメンだけどね?
私だって酔ってたとはいえ見知らぬ男を襲うような飢えた野獣のようなことはしないと思うんだよね、うん。
絶対騙されてる気がする。
『と、とにかく!それしか払えないから!私この後用事あるからもう行くね?イヌピーくん、また会おうね』
私はイヌピーくんに軽く手を降れば、一旦家に帰って着替えを持ってから三ツ谷くんの家に行こうと思い足早に自宅へと向かった。
ココ「チッ…アイツ」
イヌピー「ココからそんなに絡むとか珍しいな」
ココ「仮は返してもらうもんだろ?」
イヌピー「ココにも春が来たってことか」
ココ「春じゃねぇよ、嵐だろ。つか、アイツ…イヌピーに絡んでくるのまじでなんなんだよ、鬱陶しいな」
イヌピー「………(ココすげぇ嫉妬してる…)」