第18章 最低な出会い
『はぁ…最悪……』
知らん男とホテルで寝てるし…何故か分からないけど割と多額の借金を抱えちゃったし……
とことんついてない。
そんなに意識飛ばすほど飲んだっけ?
………………てゆうか、私ヤった?
待って…そこ1番肝心じゃない…?
なんで聞かなかったの私…いや、聞かない方がいいかな…好きでもない男とシたとか嫌なんだけど…しかも意識飛んでるし。
内心不満ばかりでぶつぶつ言いながらもホテル代を支払いそのまま外に出る。
眩しい太陽の光に、なんか後ろめたさを感じる。
『……むしゃくしゃするから帰って飲み直そ…』
コンビニで何か買っていこう…。
コンビニに寄るためホテル街から街中に出れば、オシャレなカフェが目に入った。
『ほえ〜、こんな所にカフェなんてあったんだ……って…ん?』
少し遠目にカフェを見ていれば、外のテラス席に座るマイキーくんの姿が目に入り私は2度見した。
マイキーくん…だよね?
カフェ巡りが趣味なのかな?
声かけようかな…どうしようかな…
そう思いながらマイキーくんを見ていれば、店内からオシャレなパンケーキを乗せたトレーを持ったスタイルのいい金髪ロングの女の子がマイキーくんの前に座った。
………えっ!?なにあの可愛い子……
マイキーくんの彼女とか?
何故か二人に釘付けになってしまい呆然と立ち尽くしながら見ていれば、金髪の女の子はパンケーキをマイキーくんにアーンしているのが目に飛び込んでくる。
…うん、完全に彼女だね???
青春してるなぁ…そりゃあ彼女の一人や二人居るよね……私も恋したいなぁ……
仲良さそうな二人を見ていれば自分も恋して彼氏作って幸せ気分を味わいたいなぁ…なんて思う。
いや、夢見すぎか…そんな上手くいくわけないない。
今の私は………
自分自身に嫌気がさしてしまい、少し俯き加減で帰る方向に歩き出せばすぐに聞きなれた声に呼び止められた。