第17章 男性への免疫
振り返った二人の顔を薄明かりの中で見れば私はフリーズした。
……待って、めちゃくちゃ…強面…?
あんまりハッキリとは見えないけど…
やばい人に助けを求めてしまったかもしれない…
助けたお礼とか要求されんのかな…どうしよ、殴られる???
強面な二人をソワソワしながら見ていれば、街灯の薄暗い明かりの中二人の着ている服が目に入った。
『…東卍……?』
黒い服に書かれた文字に見覚えがあり、私は自然と東卍なんて口にした。
すると、二人は少し食い気味に話しかけてくる。
?「お前、東卍知ってんのか!」
『えっ?あ、まぁ……少しだけ…』
知ってたらヤバいのか…?
どれが正解が分からない…
あの時、マイキーくんに東卍の集会に連れていかれたからもしかしたら見た事ある子かもしれない…なんて思い私は携帯を取り出せば明かりをつけて二人を照らしてみた。
?「眩しっ…!」
『……あっ……!』
明かりで照らしハッキリと見える顔に私は見覚えがあった。
集会の時にめちゃくちゃ睨みつけてきてたメンバーだ。
こんな所で会うなんて……ってゆうか、集会の時めちゃくちゃ睨みつけてたし絶対私のこと嫌いよね?
…集会の時に居た女だってバレないうちに早いとこ帰らないと……絡まれるかもしれん…。
『あ、ごめんなさい…ちょっと顔が見たくて…はは…じゃあ私はこの辺で……』
私はその場から離れようとすればすぐに呼び止められる。
?「待てコラァ!お前の顔も見せろや」
『え"…あ、いや、私は……』
?「なんかどっかで見たことあるような」
すると、背の低いころんとした方の人がこちらに近寄ってくれば私の手に持っていた携帯の明かりをこちらに向けてきた。
『うっ、眩しっ……』
?「パーちん、コイツって…」
?「お前…集会に居た女じゃねぇか!」
『……ひ、人違いかと……』
秒でバレて私は気まず過ぎて手で軽く顔を隠した。