第17章 男性への免疫
『あのね…自分たちからぶつかって来といて謝罪もないってどうゆう………っ!?』
仕事のストレスも重なり、いつもならスルー出来るこの状況も何故かいつも以上にイライラして言い返そうとすれば、巨人にいきなり胸を触られ私はフリーズした。
?「…もっとでかい方が好きだね」
『ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁあ…!!!』
いきなりの出来事に私は今まで出したことの無いような叫び声を上げ相手の手を勢いよく振り払った。
?「色気もクソもねぇ声だなお前」
『ば、バカなの!?この状況で色気づく女がいるかっ!!!!』
?「ばはっ、おもしれぇじゃん。テメェが先に触ってきたんだろ、俺の身体」
『そうゆう、やましい意味で触ったんじゃないし…!電柱かと思って…!』
?「いや、ぶつかった感覚で電柱じゃねぇって気付けよ。バカなのか」
『バッ、バカって…』
そりゃ利口な方では無いけど…コイツらに言われると何故かめちゃくちゃムカつく…!
そんな中、私のどデカい叫び声が聞こえたのか背後から足音が聞こえこちらに近付いてくる音が聞こえた。
はっ…誰かいる!
これは助けを求めるチャンス!
?「こっちの方で悲鳴みたいなの聞こえたよな」
?「悲鳴ってゆうか叫び声みてぇな…」
『た、助けてください!』
私は歩いてきた二人の方に小走りで走っていけば、背中を借りて隠れさせてもらった。
その様子にフリーズする二人組。
?「女子に助けを求められてるだと?」
?「パーちんの腕っぷしを見せるチャンス…って、誰もいねぇけど」
『え?』
誰もいないと言う言葉に私はそっと覗けばそこに巨人たちの姿はなかった。
……逃げたな?でも助かったぁ……
『ありがとうございます…助かりました』
二人の背中から距離を取れば、二人は私の方を振り返った。