第17章 男性への免疫
『ん……』
今日は特に目覚ましがなくても自然と目が覚めた。
カーテンの隙間から差し込む光が目に入れば朝だと言うことを認識する。
身体をゆっくり起こせば目を軽く擦り目を開ければ、すぐにベッドサイドに座っているマイキーくんが目に入った。
『…………え?マイキーくん?………えっ!?なんで!?』
いるはずのないマイキーくんの姿に私は目を見開きとても驚いた。
すると、マイキーくんは起き上がった私の下から上をじーっと見てくる。
『あ、あの…マイキーくん?』
マイキー「…あのさ…、なんでオレの服着てんの…?」
『え?』
マイキーくんの言葉に私は今自分が着ている服に目をやった。
すると、自分の部屋着ではなくマイキーくんが置いていった替えのスウェットを着ていた。
……あれ?なんで私マイキーくんの服着てるの?
昨日は確か……イザナくんとお風呂に入ってて……襲われかけたような…
あれ、その後の記憶が全くない…
お風呂入っててその後どうしたんだっけ?
……やばいやばいやばい記憶ない……!
『あの……その…これは……』
マイキー「…まじ可愛いんだけど」
『…え?』
マイキーくんはその言葉と共にぎゅっと私の身体を抱きしめてきた。
『ま、マイキーくん?』
マイキー「オレが昨日帰ったから寂しかったの?」
『え?あ、えっと……心配はしてたけど…』
マイキー「だからってオレの服着るのは反則でしょ」
『こ、これは…あの…』
マイキー「んな恥ずかしがんなくてもいいじゃん。名前って年上だけど可愛いとこあるよなぁ、ほんと」
寝起きの状態で可愛いって言われることなんて一度もないしすっごい恥ずかしいんだけど…
そう思っている最中、マイキーくんは更に私の身体をぎゅっと抱きしめてくる。
そして耳元付近で一言呟いた。