第16章 会いたくない人
『えっと…イザナくん先に入る…?私後で入るから』
イザナ「何言ってんの、一緒に決まってんじゃん」
『えっ?ちょ、ちょっと…!?』
イザナくんは私の肩をグッと押せば、そのまま脱衣所に押し込まれそのままイザナくんも脱衣所に入ってきた。
イザナ「身体の隅々まで洗ってやる」
『は…いや、何言って…!』
イザナ「マイキーとは入ったんだから、オレとも余裕で入れるよな?」
『あれは…色々と事情が…』
そんなことを言ってる間に、イザナくんはあっという間に服を脱ぎ上半身裸になる。
…めちゃくちゃ細…スタイルがいい…
そんなことを思いながらついイザナくんの体を見てしまう。
するとイザナくんは私の顔を覗き込みながら、頭から頬にかけて撫でてくる。
イザナ「…変態」
『なっ…!ちがっ…!』
イザナ「早く脱げ」
『いや、でも…』
イザナ「脱げ」
『はい…』
イザナくんの圧に押されしかたなく一緒にお風呂に入る決意をした。
イザナくんは身につけているものを全て脱げば、私の渡したタオルを腰に巻き先にお風呂に入っていった。
その後を追うように、私も身につけているものを全て脱げばタオルを体に巻きつけてお風呂に入った。
すると既に湯船に浸かっているイザナくんがこちらをじっと見てくる。
イザナ「………オレの前に入れよ」
『分かったからそんなに見ないで……って、うわっ…!』
私はマイキーくんの時と同じように、イザナくんの目の前に向き合うような形で湯船に入ろうとすれば、いきなりイザナくんに腕を引っ張られ私はバランスを崩してしまった。