第3章 近所迷惑
マイキー「……可愛くね?」
『……え?なんて?』
マイキーくんは私を舐めまわすように上から下まで見ては聞こえるか聞こえないかくらいの声でボソッと何かを呟いた。
…うん、ごめんだけど声が小さすぎて何を言ってるのか全く分からないし聞き取れない…!
私がなんて言ったのか聞き返せば、何故か顔を赤くして顔を逸らしてしまうマイキーくん。
えっ、なになになに…どうゆうこと?
てか顔赤くして照れてるの可愛すぎない?
マイキー「…なんでもねぇ」
『マイキーくんかわいいね』
マイキー「っはぁ…!?」
その言葉に更に顔を赤くするマイキーくん。
やっぱりこの子はかわいい。
って、そんな場合じゃないって…!
話が脱線してる!!!
どんどん帰すのが遅くなっちゃう!
そう思い、私は予め用意してた連絡先を書いた紙をマイキーくんに差し出す。
『…はい、これ』
マイキー「なにこれ…」
『私の連絡先。会いに来なくても連絡先あれば便利でしょ?連絡先あげるから今日の所は帰ってね』
するとマイキーくんは子供のように目を輝かせながら嬉しそうに紙を受け取りそれを眺めていた。
マイキー「ありがと名前…!帰ったらすぐ連絡するから!」
『いや、そんなすぐじゃなくても…』
マイキーくんは満足したのかバイクに跨り、仲間に声を掛ける。
マイキー「お前ら帰るぞ」
ドラケン「すげー嬉しそうだな」
そんなので喜ぶんだ…なんて思いながら帰るみんなの背中を私は見送り、私も家の中に戻った。
名前の連絡先の取り合いになっていることは本人も知らない。