第3章 近所迷惑
『あれ?武道くん…?』
マイキーくんの斜め後ろに立っていた武道くんに目が行く。
武道「えっ…名前さん…!?」
マイキー「なに、たけみっち知り合い?」
武道「いや、知り合いというか…なんというか…」
武道くんは私のことを覚えていてくれたのか、照れくさそうに頬をかきながら目を逸らした。
『え?マイキーくん達とお友達だったの?』
武道「まぁ、そんな感じです…」
名前にまた会いたいと思っていた武道は、再び再会できたことに喜びをかみ締めていた。
『すごい偶然だね…世間って狭いね』
同じ日にマイキーくん達に出会って、また同じ日にマイキーくん達や武道くんと再会するって…本当に世間って狭いなぁ…本当に。
マイキー「まさかたけみっちも知り合いだったとは」
ドラケン「まじで世間狭ぇな」
『それは置いといて…、もう帰りな?風邪引くから、ね?』
ずっとここに居られてもまた私の所に苦情が来るし、この子達も早く家に返してあげないと…。
マイキーくん達以外に目をやれば、銀髪短髪の色白の男の子に黒髪長髪の男の子と金髪の可愛い風の男の子が居た。
その子たちは何故か私のことをガン見している。
いや、これはメンチをきられてると言っても過言ではない。
目を合わせるのはやめておこう。
帰りなと促せばマイキーくんは少し不満そうな顔をした。
マイキー「やっと会えたのに酷くね?……つーかさぁ…」
何か言いたげに私を見てくるマイキーくんに私は首を傾げた。