第16章 会いたくない人
『…イザナくん…後ろの人は?』
イザナ「あ、お前の仲間」
『な、仲間…とは?』
イザナくんの言葉に私は首を傾げた。
仲間とは…?私初めてお会いするだけど…
てか、めちゃくちゃこっち睨んでない?大丈夫??
イザナ「オレの下僕。鶴蝶。てかさ、寒いから早く中入れろって」
『あ、あぁ…どうぞ…』
いや、どうぞじゃないでしょ私!
今からお風呂入ってのんびりする予定だったのに…!!!
…でも可愛いデザート貰ったから何も言えない…私ちょろすぎ……
どうぞと言った瞬間、イザナくんは驚きの事実をボソッと零した。
イザナ「今日は鶴蝶の他にも二人居るから」
『…はい?二人?』
イザナ「新しいペット出来たって言ったら見たいって言うから連れてきた」
『…勝手に連れてこられても…私の家あんまり広くないし…!』
イザナ「着いてきちまったんだからしかたねぇだろ?」
そう言いながらイザナくんは早速家の中へと上がり込んだ。
私の家はヤンキーの溜まり場じゃないんですけど……まぁ可愛いデザート貰ったから何も言えないけど………(2回目)
『えっと…鶴蝶くんも良ければどうぞ…?』
鶴蝶「…悪ぃ、邪魔する。オレは手土産とかねぇけど…」
『あ、いや、気にしなくていいよ…!?何も無いけど…どうぞ?』
そう言えば鶴蝶くんも部屋に上がった。
…見た目は怖いけど…なんかすごくいい子な気がする……まだどんな子か分からないけど…。
てゆうか、今の子って顔面強すぎない?
イケメン多くね?
そんなことを考えながら、先程のイザナくんの言葉をすぐに思い出し残りの二人も部屋に入れてあげないとだよね…顔見えなかったけど。
すると、鶴蝶くんに続いて他の二人も玄関の中まで入って来たので、どんな子だろう…と顔を見れば、私はフリーズしてしまった。