第3章 近所迷惑
これは行くしかないのか…
でも私髪も乾かしてないし、パジャマだし……でも今から化粧するのもダルいし…
『はぁ…しかたない、行くか…』
私は諦めて家から出れば、アパートの階段を降りてヤンキーのいる所まで歩みを進めた。
ヤンキー達の近くまで行けば、数日前どら焼きを一緒に食べた見慣れた顔があった。
『あの…』
待ちながら仲間達と話してて私に気づいてないマイキーくん達。
私は控えめに声を掛ける。
すると、私の声に反応を示しすぐに私の方に目を向けた。
マイキー「……名前!」
マイキーくんは私の顔を見るなり、目を輝かせて嬉しそうな顔をしギューッと抱きしめてきた。
『えっ、ちょ…!』
マイキー「名前の事ずっと待ってた」
待ってたって…えっ、どうゆうこと!?
そもそも家教えてないし、友達?ってゆうような関係でもないし…なんで待ってるの?
あのまま放置したらずっと居たってこと?
………………考えたら寒気が……。
『てか…なんで私の家知ってるの?』
マイキー「この間一緒にどら焼き食った時に名前が変なやつに絡まれないか心配で後つけてたってだけ」
それストーカーって言うのでは?
『そ、そうだったの?全然気づかなかった…じゃなくて!!!バイクの騒音がうるさいって私の所に苦情が来てるの…だから、その…ここに来るのやめてくれる…?』
相手はヤンキーだし…袋叩きにされたら嫌だから、何となく控えめに伝える。
ふとヤンキー立ちを見れば見慣れた顔に私は目を見開いた。