第15章 思春期男子
……こ、これはどうゆう状況…?
ベッドに座って数分、千冬は何も話さないし黙ったまま俯いている。
私は大人だしお姉さんだから…何か話を振らなきゃ…!
で、でも何を…?
色々考えながら困惑していれば千冬がゆっくりと口を開いた。
千冬「あ、あのさ……」
『!…ど、どうした?』
私は少し食い気味に千冬の顔を覗き込んだ。
すると千冬はすぐに顔を逸らしてしまう。
なんでだ……千冬〜………
言ってくれなきゃ分からないじゃん…!
もうこっちから聞くしか…!
『あの、自分で言うのもなんか…アレなんだけど……その、さっきの…私の着替えに興奮した…の?』
千冬「…えっ」
私の言葉に千冬は驚いたような顔をした。
『あ、いやその…!ごめん…違うの!その、自意識過剰とかそうゆうのじゃないんだけど…千冬くらいの年頃の男の子は…女性の身体に反応するのかなぁ…なんて思って…べ、別に自分に魅力があるとかそうゆうことを言ってるわけじゃないよ!?』
コイツ自分の身体に自信あるのかよ…なんて思われたくなくて慌てて否定をする。
すると千冬は、顔を再び赤くして目を逸らした。
千冬「……名前に引かれんの嫌だから…」
『……へ?』
千冬「なんか…着替え見たのは事故なのに…それで盛ってるとか思われんの嫌だし…引かれん嫌だった……でも正直エロ本より効果あるっつーか………」
後半につれてどんどん声が小さくなっていき、千冬の言葉が上手く聞き取れない。
誘われてるのかな…私……
いや、でもこんな年上に興奮するのか…?
中学生に誘われるとか…危険…
千冬「気持ち悪いよな…オレ」
『えっ?あ、いや…全然!思春期男子だもの…そうゆうのに興味がある気持ちは分からなくもないってゆうか……』
千冬「!…じゃあ…、協力してくれんのか…?」
『……えっ?きょ、協力…とは?』
千冬「…抜くの…」
何を言い出すかと思えば…?
自慰を手伝ってって…いや、なんで!?
『いや、そうゆうのは好きな子にしてもらった方が…!』
千冬「名前じゃなきゃ無理」
…そんな可愛い顔で見られたら……断りにくいじゃん……!