第15章 思春期男子
『千冬、なんか言った?なんか私疲れてるみたいで…聞き間違えたような気がして…』
千冬「聞き間違え…?」
『あ、いや…その、オカズとか聞こえて…その気の所為だよね!ごめん!』
すると、千冬は伏せ目がちで顔を赤くしてモジモジしている。
…うん。聞き間違えじゃなかったよね、これ。
オカズにしたってことは…一人でシたって事だよね…
私はつい千冬の下半身に目が行ってしまう。
すると、千冬はそれに気付いたのか目を見開いた。
千冬「…そ、そんな目で見るなよ…っ」
『え、あ、ごめん…その、わ、若いね…?』
何言ってんの私…!
てか未成年の下半身見るとか私変態すぎるよね?
ごめん千冬…ちょっとだけ想像しちゃったよ…
もう誰か殴ってくれ………
すると、千冬はいきなり立ち上がれば部屋のカーテンを閉めた。
………うん、どうした?
なんでカーテン閉めた?えっ?待って?千冬?
なんかすっごい嫌な予感しかしないんだけど?
犯罪者になる前に帰ろう、そうしよう。
『あ、あの…私そろそろ帰るね…?それじゃ…』
私は千冬を刺激しないようにそっと立ち上がり部屋を出ようとドアに手をかければ、後ろから千冬にホールドするように抱きしめられた。
『えっ…ち、千冬?私帰らないと…いけないから…』
千冬「…まだ、一緒にいたい…」
そんな言葉を耳元で呟く千冬。
可愛い…………、じゃなくて…!
帰るにも帰れない状況過ぎてどうしよう…
年頃の男の子の扱いって難しい……まじで
『千冬…あの…』
千冬「責任取って…」
『せ、責任…?』
千冬「名前のせいだから…」
…何の話…!?!?!?
私何かした?えっ、やばい思い当たる節がない……
千冬に何した?えっ?
そんな事を考えていれば、千冬に手を引かれて部屋のベッドに座らされすぐ隣に千冬が座った。