第3章 近所迷惑
『ふぅ、スッキリした』
あれから30分くらい経ちお風呂から上がった私は髪を拭きながらドレッサーの前に座り、髪を櫛でとかす。
スキンケア等を済ませ、ドライヤーで髪の毛を乾かそうとした途端家のインターフォンが鳴った。
『………また大家さん?いやいや、さすがにそれはないでしょ』
私はしかたなく髪を乾かす前に玄関に行けばドアを開けた。
するとそこには大家さんの姿が。
あれ?デジャブ?
なんか私タイムリープしてる?
『お、大家さん…どうかしましたか?』
大家「あの子達に注意してくれた?未だに外にいるんだけど…」
……………はい?
私は大家さんの言葉に耳を疑った。
いや、私がお風呂に入る前から外にいるよね?
わりと長い時間お風呂入ってたよ?私……
居るって言われても…絶対に私の知り合いじゃないんだって………本当に。
『あの、大家さん?何回も言うようですけど、あの人達…私の知り合いじゃありませんから…!』
大家「え?でも、あの子達に聞いたら苗字さんと知り合いだって言ってたけど?」
だから…!そこから変だって言ってるの…!
私にヤンキーの友達なんていないし…!
…………………ん?ヤンキー???
待てよ…最近会ったヤンキーと言えば……
私はマイキーくん達の顔を思い浮かべた。
まさかね。家教えてないし…
でもヤンキーといったらそのくらいしかいないしなぁ…なんて思っていれば大家さんに再び声を掛けられる。
大家「ずっと待ってるみたいだから注意するついでに行ってあげてね」
そう言うと大家さんはアパートの一室へと帰って行った。