第14章 生憎の雨
えっ…えっ…!?
一虎にキスされたことに理解が追いつかず私は瞬きを繰り返す。
…いや、待って?どうゆう状況?なんでキスされてる…!?
キスされたことに対して理解をすれば、私は一虎の胸板を押し返す……ものの、男女の差なのか全くビクともしない。
その行動に逆らうかのように、一虎は私の身体を更に抱き寄せて来れば後頭部を押さえ付け、角度を変えながら何度もキスを落としてくる。
『んんっ…!!や、』
未成年とこんな事してる事のやばさと、場地くんか部屋に戻ってくる恐怖に私は内心焦ってしまい抵抗すれば、間違えて一虎の唇を噛んでしまった。
噛んだことに一虎も驚いたのか、すぐに唇を離した。
一虎「血出た…」
『あ、ご、ごごごめん…!その、噛むつもりはなくて…その…』
やばい…怪我させてしまった……
一虎怒ったかな…なんて思いながら一虎の顔を見れば、何だか嬉しそうな照れたような顔をしていた。
えっ……何その顔………
一虎の表情を不審そうに見ていれば、タイミング良く片手にペヤングを持った場地くんが部屋に戻ってきた。
場地「ペヤング作ってきたぞー…って、お前来てたのか」
場地くんは部屋に戻ってくれば、一虎の存在に特に驚くことはなくテーブルの近くに座ればペヤングをテーブルに置いた。
すると、場地くんは一虎の顔を見て首を傾げた。
場地「…なんで顔赤いんだお前…つかどうしたその唇の傷」
一虎「…これは名前に」
場地「名前が?」
一虎「名前から付けられt」
『わぁぁぁあああ!!なんでもない!!ほら、あれ!一虎さっきそこで転んだから傷が…!!!』
一虎が正直に言おうとしているので私は慌てて誤魔化す。
するとその姿に場地くんは更に首を傾げ不審そうに見てるが、すぐペヤングに向き直れば私にも割り箸を手渡してきた。