第14章 生憎の雨
千冬帰っちゃったのにペヤング食べる余裕な場地くん。
部屋に取り残された私は一つため息を吐く。
ずっと千冬に避けられたらどうしよう…
ショックを通り越して泣くんだけど???
何とか仲直りしたいよね…なんか気まずいし。
?「わっ!!!……って、あれ?」
『!?!?!?』
考え事をしていれば、いきなり部屋の入口付近から驚かすような声が聞こえれば私はびっくりして肩を揺らし慌てて部屋の入口に目を向けた。
『えっ……か、一虎…?』
入口に立っていたのは一虎だった。
驚きすぎて状況を把握出来ずにいれば、一虎もキョトンとしつつ部屋に入ってくる。
一虎「…なんで名前が場地んとこいるの?」
『あ、アンタこそ…なんで?全然物音とかしなかったけど…!』
一虎「あー、場地のこと驚かしてやろうかなぁって思ってさ。そしたら名前が居たから逆にびっくりした」
そう言いながら一虎は私の隣に座ってくる。
そして舐め回すかのようにこちらをジロジロと見てくる一虎。
『……驚くのはこっちだし…ってか、なに?ジロジロ見て……』
一虎「…場地とヤった?」
『………は?やったって何を?』
一虎「何って…セックス」
『…はぁ!?するわけないでしょ!?』
何を言い出すかと思えば変なことを言い出す一虎。
いきなりのことに私はつい声を荒らげてしまう。
そんなことをお構い無しに、一虎は私の着ている服をめくってくる。
一虎「だって、これ場地の服じゃん?」
『ちょ、めくらない…!これは、雨で濡れちゃったから一時的に借りてるだけで…』
一虎「ふーん…。でも雨に濡れたからって男の部屋に上がり込んで服借りるとか狙ってるよね?」
『………アンタの頭の中はいつでもエロで溢れてるんだね…』
一虎「ビッチに言われたくないんだけど」
『だからビッチじゃないって…!!!』
すると、いきなり一虎は私の正面に来ればお腹に手を回して胸辺りに顔を埋めてそのままギューっと抱きついてきた。