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【東リべ】年の差男子に懐かれた【R18】

第14章 生憎の雨





武道くん達が居なくなれば、マイキーはゆっくり私から離れた。
そして私の目の前に来ればグッと顔を近付けられる。


『ま、マイキーくん…?』


マイキー「浮気」


『………へ?』


"浮気"という言葉に私は拍子抜けをしたような声が出てしまい、戸惑いからか瞬きの回数が増える。


浮気…とは?
マイキーくんの言葉の意味が理解出来ずに首を傾げていれば、マイキーくんは目を細めて頬を膨らませながら怒ったような顔をした。


マイキー「名前はタケミっちが好きなわけ?」


『えっ?好きは好きだけど…いい子だし…』


マイキー「オレには大好きとか言ったことねぇくせに…」


どうやら武道くんに大好きと言ったことが気に食わないらしい。
確かにあんまり大好きとか言ったことないかも……マイキーも大好きって言われたいのかな…いや、でも私が言ったところで嬉しくはないよね…?
けど、嫉妬してるんだとしたら可愛すぎるんだけど……


『……マイキーくん、嫉妬?』


マイキー「………別に?」


目を泳がせながらそんな事を返してくるマイキーくん。
分からりやすいしめちゃくちゃ可愛いんだが……?


『武道くんも大好きだけど、マイキーくんの事も大好きだよ。一緒にいると楽しいし』


マイキー「……そっか」


マイキーくんは私の言葉に目線を少し落として頬を少し赤らめた。
そんな可愛いマイキーくんを見ていれば、マイキーくんは私の方を見てなにか言おうとしたがすぐに言葉を止めた。


マイキー「オレも名前の事……って、どうしたの、その顔…なんか赤いし腫れてるような…唇も怪我してるし」


『えっ…あ、これは……昨日ちょっと転んじゃって……!』


マイキー「転んだ?どこで?」


『街中で…?少し焦ってたから…ハハッ…』


私の苦しい言い訳にマイキーくんは不審げに見つめてくるものの、信じてくれたのか私の頬を撫でてくれる。


マイキー「気を付けろよ。名前が怪我すんの嫌だし」


『…あ、うん…ありがとうマイキーくん』


マイキー「仕事送ってく」


『え、いいの?』


マイキー「また転んだら嫌だし」


そう言ってマイキーくんは私の手を握って歩き出した。

年下にこんなに優しくされて…
私は前世で何かいい事をしたのだろうか…



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