第14章 生憎の雨
『ふぁ〜…眠い……』
春千代ちゃんが帰ってからしばらく玄関に座ってたが、落ち着いてからお風呂に入り昨日は早めに寝てしまった。
目覚まし時計に起こされ、早めに寝たのに何故か眠くてぼーっとしてしまう。
これは相当疲れてるな…私…
そもそも休みなのになんで疲れてるのは謎すぎて。
そんな事を考えながら、仕事に行く支度をする。
『今日の天気は…晴れのち曇りか。じゃあ傘はいらないか』
テレビで天気をチェックして私は仕事へと出かけた。
仕事場への道を歩きながら何となく空を見上げる。
あ、そういえば…昨日マイキーくんにメールしたけどなんのリアクションもなかったなぁ……
急に帰ったから怒っちゃったのかな……嫌われたとか…?
……嫌われるとかめちゃくちゃ辛いじゃん…ごめんよ、マイキーくん…
何となく気にかかっては心の中で謝る。
いや、でも今は頬もまだ腫れてるし…唇も傷になってるし…あんまり知り合いには会いたくないかも……
けど…今めちゃくちゃ癒しが欲しいよ私は。
あー…ルナちゃんとマナちゃんに会いたい…
千冬でもいいなぁ……あの子癒しだからなぁ…
武道くんも可愛いから癒されるかもしれない…
癒しを求めて色んな人を思い浮かべながら歩いていれば、目線の先に中学生らしき子が五人くらい立っていた。