第13章 マスクの秘密
『はぁ、今日も酷い目にあった……』
河田兄弟と別れ、私は自宅へと続く道を歩く。
仕事してる訳じゃないのになんか凄く疲れるんだけど…?
オフなのにこの疲れはなんなの???
最近の私は巻き込まれ体質なのかもしれない…
いや、日頃の行いが悪いのか…?
そんなことを思いながら下を向いて歩く。
そしてふとマイキーくんの顔が思い浮かべば、今のうちに連絡しておこうと思い携帯を取り出せばメッセージを打った。
『よし、これでOK…明日からまた仕事だし今日は早めに休もうっと』
疲れを癒す為に私は足早に自宅へと帰った。
〜 自宅前 〜
自宅へと到着すれば、私の玄関の前に誰かが座っているのが見えた。
……え、誰?
私は不審に思いながらゆっくりと人物に近付く。
すると、私の存在に気付いたのか相手はふと顔を上げた。
『…………………え』
相手の顔を見れば私はフリーズしてしまった。
そこに座っていたのは私の苦手な三途の姿だった。
な、なんで…えっ、また殺りにきた???
怖いんだけど…なんでいるの本当…
この顔を見るとまた何かされるのではと思ってしまう。
年下相手にビビりすぎじゃない?私……
私が何も言わずに立ち尽くしていれば、三途はその場から立ち上がって一歩私に近付いた。
その一歩にすら私の身体は反応してしまい反射的に一歩後ろに下がる。
三途「…おかえりなさい、名前さん」
『………………………………』
…………は?
なんか…変な感じ……気のせい…?
相手の対応に違和感を感じて再びフリーズしてしまう。
こ、これは…油断させた隙に殺っちまおう作戦ですか…!?
怖い怖い怖い…めちゃくちゃゾワゾワする…!!!
そんなに私恨まれることした…!?
『あ、あの…』
三途「名前さんの帰りを待ってたんです…ずっと」
『……いや、その話し方…キャラ変…したの?』
三途「キャラ変?別に…元々こんな感じですけど」
『そんなわけないじゃん…!?えっ、どっかに頭でも打ったの?大丈夫!?病院行きな!?』
三途「…………とりあえず家の中入れてもらってもいいですか?」
『なんでそうなる???え???』
相手の言葉に私は困惑した。