第13章 マスクの秘密
コンビニでジュースとちょっとしたお菓子を二人に買ってあげればコンビニの外に出た。
アングリー「こんなに…いいの?」
『うん、助けて貰って本当に助かったし…二人とも可愛いから特別』
スマイリー「オレら男だぞ」
『それは知ってるけど、なんか可愛いから』
アングリー「…名前ちゃんの方が可愛いと思うけど」
『………………………』
えっ?なんて???
ソウヤくんの言葉が私の頭の中でリピートされる。
大人になって可愛いなんて言われることがないから、なんかすごいドキッとした…あぁ青春ってこんな感じなのかな…
幸せを噛み締めていれば、ソウヤくんは不安げな感じで首を傾げてきた。
アングリー「あ、嫌だった…よね、ごめん」
『へ?あ、いやいやいや!嫌じゃないよ!?その、可愛いとか言われることないから…幸せ気分ってゆうか…逆にありがとうって感じ!』
スマイリー「あー、彼氏いなそうだもんな、お前」
『…いや、失礼だよね?』
スマイリー「んじゃあ彼氏いんの?」
『そ、それは………居ないけど…』
スマイリー「やっぱいねぇじゃん」
『ぐっ………』
アングリー「…なんか、ごめんね」
なんか謝れると更に心の傷がえぐれる気がする…!!!
ソウヤくんに悪気がないのは分かってる…分かってるけど!!!
彼氏作ろう…リア充しよ……まじで。
『まぁ、彼氏いないのは事実だからね…しかたない…。とりあえず、今日のところは自宅に帰るね?』
スマイリー「マイキー探してたけど」
『今日は帰りたい気分だから…後でマイキーくんには連絡しておくよ。二人も気をつけて帰ってね』
私は二人に手を振ればその場を後にした。
アングリー「優しい人だね」
スマイリー「可愛いっつったのは許さねぇけどな」
アングリー「まぁまぁ…」