第12章 危険人物
三ツ谷「名前、どうした?帰んのか?」
『あ、うん…ちょっと体調優れなくて…』
武道「大丈夫ですか…?」
『全然大丈夫…!じゃ、また』
私はそれだけ残して、神社の階段を降りれば小走りのまま家ではなく街中に出た。
マイキー「三途」
三途「はい」
マイキー「アイツはオレにとって大事な奴だから、傷付けたりしたらいくら仲間のお前でも許さねぇからな」
三途「…分かってますよ」
〜 街中 〜
勢いで帰ってきちゃったけど…感じ悪く思われちゃったかな…
…てゆうか、苦手な人にキスされてるし…はぁ…
マイキーくんも三途っていう子の味方だし…
次こそマイキーくんに告げ口してやる…
三途の顔が頭に浮かべば自然とため息が出てしまう。
気分転換して忘れよう…そうしよ。
どこかカフェでも入ろうかなぁ…甘いもの食べたい気分だし。
そう思いながらふらふらと街中を歩きながら良さそうなカフェを探していれば、道端で口論しているカップル?を発見した。
女「蘭、浮気したの…!?」
?「浮気?オレら付き合ってないじゃん」
女「は!?付き合ってくれるって言ったじゃん!」
?「あー、それノリ」
女「っ、ふざけないでよ!!!」
道のど真ん中で大喧嘩をしているカップルを横目に、道幅の狭い歩道な為どうやって通ろうか考えていれば、彼女と喧嘩をしていた三つ編みの男の子と何故か目が合ってしまった。
うっわ…目合っちゃった…。
気まず…非常に気まずいよ…どうしよう……この辺り回り道とかあったっけ…
?「おーい、こっち」
カップルの横を通るのは諦め、私は回り道を探すため周りを見渡していれば、彼女と喧嘩をしていた三つ編みの男の子がこちらを見ながら手を振っていた。