• テキストサイズ

Time to Time ーAS・Lー

第15章 お尋ね者


ザッと最初打ち上げられた浜辺に着いたエースと女は、そこに停まっている大きな戦艦を見上げた。

「・・・・これは、海軍の軍艦!!!!」

「こんなところにまで・・・」

こんな孤島に軍艦がくるなんて、と2人が絶句する。

「ん、いたえ。もう見つけたえ。やっぱりわちしは神に選ばれてるんだえ。」

上からそんな声が聞こえてきた。この、特徴的な喋り方!!!

「やっぱり、『天竜人』!!!!」

エースは甲板へと姿を現したその男、『天竜人』を睨みつけた。
そんなエースに気づいた天竜人は、甲板からエースに向けて鉄砲を放つ。
バンっという発砲音に、キャアと隣で小さな悲鳴が上がる。

「なんだえ、あいづ、このわちしを睨みつけたぞえ」

問答無用で銃を発砲する天竜人。そうだ、こいつらは、目の前で誰かが通るだけでそいつを殺す、イカれたやつらだ、サボも、こんなくそ野郎共に殺られたんだ。

エースは実際に天竜人と合い見える機会はなかったが、かつて出向した船を天竜人に砲撃され、故人となってしまった親友であり兄弟であった『サボ』を思い出し、頭に血が上るエースは、その拳に炎を纏わせる。

それに気づいた女が、バッとエースの前へ出て両腕を広げた。

「ムスラルド侯!私はここです!この人は関係ありません!」
/ 217ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp