第38章 綺麗なお姉様
「ユキ!こっちこっち!」
「ほら、早く!」
賑わう街中にて、ユキは周りを囲んで自分を誘導する超絶美人なお姉さんたちを見る。
そこには男だけではなく女も目線がいくような肉付きのいい四肢を持つ女性たち。普段は白ひげ海賊団の健康管理を任されているナースたちは、周りからの自身に向けられる視線を全て受けながらも、意に返さずユキの手を引く。
そのナイスバディにくらりと目眩を覚えながら、ユキは引っ張られるままに街中を歩く。
そもそも、なぜこんなことになったかといえば・・・・
「ユキ!島だ!!」
「ホント?」
嬉しそうに笑うエースは、島に思いを馳せ、ウキウキとしているのが伝わり、ユキもこの船に乗って初めての島に楽しみだなぁと少し心踊っていた。
「なぁ、お前色々買っとかなきゃいけねぇもん、あんだろ?俺がついて行ってやるつもりだったんだがよ・・・・そこは女同士の方がいいだろうってサッチに言われちまってよー。ま、今回はナースたちと一緒に必要なもん買ってこいよ!」
少し残念そうに言うエース。確かに必要なものはある。服も下着もなく困っていたのだ、さすがサッチさん、気が利くと思いつつ、ユキはナースたちとは話したことがないので少し緊張する。
「・・・・」
「ん?あぁ、大丈夫だ、ナースたちは大喜びでお前と買い物するの楽しみに待ってんぞ!ま、姉貴ができたと思って楽しんでこいよ」
ユキの不安そうな視線に気づいたのか、エースは笑顔でそう言う。