第2章 居場所=三ツ谷隆
「エマちゃん…着替えの服ありがと…」
そう言ってグシャグシャになった制服を着せているのも可愛そうだからエマは自分の部屋着を渡して出ていっていた
「そんなの気にしないで、ほら温かいココアでも飲んで」
に部屋着を渡して着替えている間にエマはココアを持って戻って来た
「ごめんね、折角のお鍋デーだったのに…」
ココアを受け取ってひと口喉に流し込むとは申し訳無さそうに呟いた
「そんなのどうでもいいから!それにまた何度でもウチらとは出来るでしょう?」
そうエマが返すとは力無く笑った
「あのね……」
やっぱり周りにも助けを求めたほうがいいと思ったエマはにそう伝えようと口を開いた
すると廊下からバタバタと慌ただしい音が聞こえたと思ったらバンっと部屋のドアが開いた
「っ!!」
「…え?」
ドアを慌てて開けたのはずっと避けるようにしてきた三ツ谷の姿だった
「エ…エマちゃん!?」
「違う違う!ウチ何も話してないし!」
は三ツ谷の登場にまさかエマが話してしまったのかというような表情をエマに向けた
その視線に慌てて首を振りながら否定するエマに「じゃあ何で」というような顔をした
「俺が教えた がここにいるよって」
ヒョコッと三ツ谷の後から顔を出すマイキーに2人同時に目を向けた
「マイキーから電話貰って…『が泣いてる』って…」
話しながらバツが悪そうな表情をする三ツ谷の後ろでマイキーは悪びれも無い様子だ
「俺、マイキーから色々聞いて、けど直接の口からちゃんと聞きたくて…それにが泣いてるって聞いて 居ても立っても居られなくてインパルスで飛んできた」
三ツ谷の言葉にエマはマイキーに怒ったように睨みつけた
「マイキー!あの時コッソリ聞いてたんでしょ!」
「俺は絶対に言わないって約束してないもーん」
と軽く言った