第2章 居場所=三ツ谷隆
「こんにちは、ルナちゃんマナちゃん」
「あ〜!姉ちゃんだっ!」
「いらっしゃい!早く上がって」
夕方、三ツ谷の家を訪れたはルナとマナの熱烈な歓迎を受けていた
「あの、お邪魔します」
小さく頭を下げて挨拶するに極めて三ツ谷は普通に接した
「悪いな またお願いしちゃって」
「いえいえ、こちらこそ急にごめんなさい」
玄関でいそいそと靴を脱ごうとするの手元に何故かスーパーの袋がガサリと鳴った
「ん?何か買い物でもしてたのか?」
「あぁ、この間ご飯を食べさしてくれたから今度は私が作ろうかと思って」
言いながらスーパーの袋を掲げるとニコッと笑った
めったに見せないの笑顔にドキリと三ツ谷の胸は弾んだと同時に急に好意的になったの態度に違和感が少し残った
「いや、それはさすがに悪いよ ただでさえルナマナの面倒を見てもらうのに食事の用意までなんて…」
「私の料理じゃ不満かな?」
「まさかっ!でも…本当にいいのか?」
彼女の作ったものを食べられるなんて嬉しいに決まってる
三ツ谷はの態度が変わったのはただ単に機嫌が良かったからとあまり深く考えなかった
「…じゃあ帰りはこの前の時間くらいになるけど…」
服を着替えて玄関でお見送りをする達に三ツ谷は躊躇うような顔を向ける
「大丈夫、大人しく待ってるから」
「待ってるから!」
「お兄ちゃん寂しそうなお顔〜」
口々にそう三ツ谷に言う3人にはクスクス笑いながら「ご飯、用意してるね」
その言葉を聞いた三ツ谷は勢い良く立ち上がり
「行って来ます!」
と言って勢い良く出て行った
三ツ谷が出て行った後を見つめてはルナマナ達に「さぁ、美味しいの作ろうか」と2人と手を繋いでキッチンへと向った