第4章 プロローグ=場地圭介 羽宮一虎 松野千冬
「見て見て〜!紅葉めっちゃ綺麗!!」
橋の欄干から身を乗り出すように秋真っ盛りの色とりどりの紅葉を眺めながらポニーテールを揺らしながら楽しそうにはしゃぐ女に
「おい、はしゃぐのはいーけど落ちんなよ」
「落ちてもいーけど俺は助けないよ」
「ちょっ…一虎くんっ!それはあんまりじゃないッスか!?」
「いいの千冬くん、いつもの事だから」
この三種三様な彼らの態度にワタクシことは渇いた笑いを溢した
今日はこの異なる感想を口々に言う
場地圭介 羽宮一虎 松野千冬のメンバーで旅行に赴いている
何故こんな事になっているのかというと話は約1ヶ月前に遡る
私はいつもの様に花屋のバイトが終わり、帰り道のペットショップに寄るのか日課になっていた
家では家族が動物アレルギーの弟がいる為に飼うことが出来ないけど 帰り道にたまたま見つけたペットショップに寄って動物に癒やされて帰るのがの1日の楽しみであった
それにもう1つには楽しみがあった
「あっ、さんいらっしゃいっス」
「こんにちは 千冬くん」
自動ドアが開いて店内へと足を踏み入れると明るい声が耳に入る
「お〜、今日は随分と早い帰りだな」
そう声を掛けてくる長髪の場地圭介
「とうとうクビになったか?」
いつも毒舌をかましてくる羽宮一虎
この2人は同級生であり、場地に至っては幼馴染みだ
最初に声を掛けてくれた松野千冬は場地の後輩である
この3人が縁あってペットショップを経営することになるなんて
彼らがペットショップを開店したと聞いた時は実際に見るまでは信じられなかった
動物が好きだとは知っていた だけどここまで本気で好きだとは思ってなかったけど楽しそうに働く姿に自分まで嬉しくなった
それからは彼らの様子を見る楽しみと動物に癒やされる日々を糧には1日の仕事を頑張っている