第3章 三ツ谷隆〜Another〜
エマは先程がこっそりとエマに耳打ちした内容を教えた
「だって隆くんは私のだから 写真に写った顔も笑った顔も全部勿体なくて他の子には見せたくないの」
そう言うは照れたようにエマにはにかんだ
その言葉にどう反応するべきか戸惑っていたらタイミング良くマイキー達がやって来たという所だ
「さんってそんなに独占欲強かったんですか?」
エマの言葉にタケミチはアワアワと顔を赤くしていた
「う〜ん…最初の頃は『私なんかが三ツ谷くんの彼女なんて…』とか言ってたけど最近は反動なのか分かんないけど言うようにはなったよね」
まぁ以前のに比べたら言いたい事 思ってることをハッキリ言えるようになったのはエマ達にとっても嬉しい限りなのだが…
「も三ツ谷に負けず劣らず言うようになったね」
ケラケラと楽しそうに笑うマイキーにエマは複雑そうな顔をした
「…私の可愛いが三ツ谷色に染まっていく…」
「諦めろ 遅かれ早かれアイツ等は似た者同士なんだよ」
エマの小さな呟きにドラケンがそう答えるとエマ言っている意味がわからないというように見上げた
「お互いに独占欲丸出しなんだからそりゃあ似てくるだろ」
「あぁ…確かに」
そう呟くとエマは2人がバイクで去っていった方を向いた
「ホント、似た者バカップルなんだから…」
呆れにも似た でも心なしか嬉しそうな声を含んだエマの一言はスッと夜の空に溶け込んでいった
…end