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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第3章 三ツ谷隆〜Another〜




ある日の夕方、はいつもの様に三ツ谷家の台所で夕食の準備をしていた


一人暮らしになったは三ツ谷の家で夕食を取るのが日々の日課となっていた


今日はが夕食を作る日だったので持参したエプロンを付けて機嫌良く準備をしていた



その後ろ姿を嬉しそうに見つめるのはの恋人である三ツ谷隆であった


あの事件があって一人暮らしを始めたに夕食は自分の家で一緒に食べようと説き伏せて今に至る


最初は毎日は悪いと渋っていたのだが、ルナやマナが大喜びで歓迎するから今ではすっかり日課になってしまった


も一人で食べるより大勢で食べたほうがきっと楽しいに違いない


「姉ちゃん 今日のご飯はなぁに?」


「今日はね、クリームシチューだよ」


「わぁ、ルナ シチュー大好き」


「良かった いっぱい食べてね?」


ピョンピョンと飛び跳ねながらの隣にいるルナは嬉しそうな声を上げていた


「姉ちゃん、マナ コーン沢山がいいな」


居間から三ツ谷と遊んでいたマナが手を挙げながらそう言うとは「勿論」と言って笑った


「わぁい楽しみだなぁ……あれ?」


カサリと手に触れたものを見るとマナはに向って声をかけた


「姉ちゃん お友達とお手紙交換してるの?」


「え?…手紙?」


マナの声に振り向くとマナの手には封筒らしきものが握られていた


「こーら、駄目だろ、のカバンに勝手に触ったら」


「だって中身がバラバラだったんだもん」


そう言ってマナが指さした先には部屋の隅に置いていたの学生カバンがバランスを崩して倒れていた と倒れた拍子にカバンの中身も飛び出してしまっていた

「あー…倒れてたのか、直すからホラ、マナもその手紙渡して」


散らばったカバンの中身を片付けながら三ツ谷はマナが握っている手紙を取ろうと手を伸ばした


「わぁぁぁぁぁ!!だ…大丈夫!自分で片付けるから!」


勢い良く走ってきたは慌ててマナの手の中にあった手紙を三ツ谷に渡る前に奪い取った









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