第2章 マンション
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相葉くんに店を追い出されて移動した俺は、大野くんのマンションのエントランスに辿り着いた
何だか高級そうな大野くんのマンションは当然オートロックで、鍵が無いと入れない
俺は仕方なく、壁に寄りかかって半分以上寝ている大野くんを呼んだ
「大野くーん、大丈夫?あのさ、鍵、どこ?」
ふにゃふにゃ可愛く笑いながら、壁にもたれかかっていた大野くんが、俺に呼ばれて
「かぎ?」
と言って、上目遣いをしながら首を傾げた
(Σだぁっ!!かっ…可愛過ぎだからっ…可愛過ぎだからぁっ!!!///)
「ん〜とぉ…右のポッケぇ///」
君は悶える俺をよそに
そう言いながら後ろ向きになって、小柄な体には大きめの可愛いお尻を突き出した
「!!!///」
俺は君のエロ可愛い無防備な仕草に身悶えながら、必死にお尻の誘惑(笑)と戦った
「じっじっ…自分でっ…取って?////」
「…ん〜、そお?」
大野くんはそう言うと、壁におでこを付けてお尻を突き出したまま鍵を探し始めた
酔って手元が覚束ないのか、なかなか出て来ない
「んん〜あ〜…とれにゃいぃ///」
暫らくモゾモゾ鍵を探していた手の動きがピタリと止まる
と
静かな寝息が聞こえてきた
(Σええ?!嘘でしょ??その格好で寝る??!)
「お、大野くーん?起きてー(汗)」
一向に起きる気配はない
(…仕方ない…
俺は、決してお尻を触るわけではない…ポッケの鍵を取るだけだ…よし///)
俺は自分に言い聞かせながら、右のポッケに手を伸ばした
ジーパンのお尻のポッケは、それを突き出した格好により、益々お尻に密着している訳で…
結果
否応なしに、君のその予想以上に柔らかいお尻の感触を、この手に感じてしまう訳で…
「//////」
きっと俺は今、酔った君以上に赤い顔をしてるだろう
「う〜…うぅ〜…………と、取れた////」
己の欲望と格闘しつつ、やっと鍵を取り出す
俺は、酔い潰れて眠ってしまった大野くんを抱えて、マンションの中へと入って行った
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