第9章 蜜月
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智くんの華奢なカラダが
俺の下でビクビクと震える
「ぁ、あぁッ…しょ…く…ああぁ////」
「…さとし…愛してる…大好きだよ…」
「…あぁ、ん……しょう……僕も……貴方を………愛して、る////」
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静かな昼下がり
俺たちは、何もかも忘れて愛し合った
愛する人と一つになる歓びを
繋がった身体の暖かさを
俺たちは、何度も確かめ合った
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「腰が痛い///」
もうすぐ日が暮れる頃
初めて男を抱いた為
加減が解らなかった俺の、不器用な怒濤の攻め(笑)に遭い、へにょへにょになった智くんが
ベッドに寝転んで、可愛くほっぺを膨らませて文句を言った
「……痛くて起きれない////」
智くんはゴロンと転がって俺に背中を向けた
「だってさぁ…智くんが、もっとぉって、あんまり可愛く言うから…」
みるみる君の顔が紅くなる
「ばかばかばかっ!!しょーくんのすけべっ!!!///」
智くんは頭の先まですっぽり布団の中に潜ってしまった
さっき迄艶めかしく腕の中で喘ぎ歓びに鳴いていたのが嘘のように
照れて可愛く拗ねる君…
きっと、俺はもう君無しでは生きていけないよ…
(こんなんで俺、大丈夫かな…?)
智くんが、もそもそと布団から顔を出す
「ねえ…なんかお腹空かない?僕動けないから、出前でも取る?」
両手をちょこんと出して顎を乗せる
(くぅう〜っ!やっぱ可愛いなあ///)
「翔くん何食べる?」
「…智くん」
「ぼ、僕は売り切れ!また今度!!////」
「え〜?今度って?明日?明後日??」
「今度は今度なの!!/////」
「何だよォ〜、智くんのイケズ〜!!」
「何だよぅ〜、しょーくんのすけべぇ〜!!///」
「…へへへ///」
「…うふふふ////」
「はははは////」
「あはははっ/////」
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俺たちは
得も言われぬ幸せの中で
裸のまま、声を上げて笑い合っていた
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