第7章 罪

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「…やめてよ…駄目だよ…僕は、貴方のこと傷つけちゃうだけだから…」


“やめて”なんて言いながら、何の抵抗もしない僕を

貴方が柔らかく抱き締める


「……構わないよ」

「構わなくないよ…だって僕、潤くんと…」

「別れられなくても、構わない」

「櫻井くんどうして…」


貴方は僕を離すと、真剣な眼差しで僕を見た


「じゃあ、なんでそんな寂しそうな顔してるの…？」

「…え？///」

「何時も君は独りで寂しそうだった」

「………」

「俺といて、少しでも君の寂しさが紛れるなら…

…少しでも君が笑ってくれるなら…

…俺は、それでいい…

………それだけで、いい」


貴方の優しい眼差しが

貴方の優しい囁きが


じわじわと、僕のナカに沁みていく


「…なんでそんなイイ人なの…だから僕みたいのに騙されちゃうんだよ…」

「いいんだ、俺、可愛そうな役回り、慣れてるから」

「……なに、それ///」


思わず、僕がクスリと笑うと貴方は嬉しそうに笑った


「よかった、やっと笑ってくれた…

…俺、その笑顔の為なら、何でも出来る気がするよ///」

「………////」


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ねぇ


何でかな


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貴方はいとも簡単に


僕のぽっかり空いた心の隙間に、はいってしっまたんだ


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こころの


いちばん奥の


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きっと、一度はまったら、元に戻せない


心の一番奥深くに…


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「…僕、お腹ぺこぺこ…

…早く食べいこ………パスタ」


僕はもう一度、貴方の手を


もう二度と離せなくなってしまうかも知れないその手を


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…握りしめた


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