第6章 初デート
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只今、ジャスト10時
櫻井翔、待ち切れずに、一時間も早く待ち合わせ場所に着いてしまいました
(流石に早く来すぎたかな…ん?)
待ち合わせ場所にラヴリーな人影
(あれはまさか…大野くん?)
間違いない!あんなに可愛いカッコいい綺麗な人が他にいるもんか!!(←どんだけ(笑))
(待てよ?てことは、昨日時間言い間違ってたかな?)
大野くんは、駅の入り口脇に立ち
壁に寄り掛かって、片足を所在なさげにブラブラさせていた
大きめの白いセーターに、緩めのジーンズを着ていて
ざっくり開いた襟元から細いチェーンのネックレスが覗いている
所在なさげに腿の辺りでぷらぷらしている手のセーターの袖口からは
ちょこんと指先だけが覗いていた
(か、か、可愛い…うぅ…袖口萌え、です…キュン死します///)
「大野くん!」
その可愛すぎる姿に悶えながら俺が呼ぶと、大野くんが俯いていた顔を上げた
「あ、櫻井くん!」
顔を上げた大野くんが、袖口を握ったまま手を振る
Σどきゅぅんっっ/////(←またもや心臓直撃(笑))
(あぁ、大野きゅん…
少女マンガだったら間違いなくバックに色とりどりのお花が舞い散って咲きまくりだよ……
なんて…なんて可愛いんだろ…
君の事を“可愛い”としか表現出来ない
己のボキャブラリィーの貧困さが恨めしくらいだよ…)
俺は、早速大野くんの素晴らしい可愛さにヤラレまくりながら、彼に駆け寄った
「ごめんね?待った?昨日時間言い違っちゃったかな?///」
「んーん、今来たトコだし、僕、楽しみ過ぎて早く来ちゃっただけだから♪」
Σはぅあっ!!!////(←そしてまたヤラレる)
…大野くん、君、何度俺を殺す気なの…(←勝手に爆死しているだけですが)
「ど、どうしようか、ランチにはちょっと早過ぎるね////」
可愛すぎる大野くんを前にして、ソワソワしながらも
早く来すぎてしまったコトは忘れていなかった(笑)俺がそう切り出すと
大野くんが抜群に可愛く笑いながら言った
「んー、じゃあ、その辺をぶらぶらしよっ♡」
そう言うと大野くんは、きゅっと俺の手を掴んだ
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