第6章 初デート
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「もももっもしもしっ」
『—もしもし?』
あぁあ!この声は!間違いなく俺の愛しの…
『あの、大野ですけど』
大野きゅんっっ!!///
「はいっはいはいっ!櫻井翔でございますッッ!!!///」
『……プッ』
(………ん?)
『くっ…はっ…あははははっ!!!』
(何故に大爆笑?…え?何?俺なんか変な事………)
『あははっはあはあ…電話にっ…ぷふっ…フルネームでっ…出る人初めてっ…くふふっ…櫻井翔でございますって!!』
(……………Σんあ゙?!)
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大野くん大爆笑中…
そりゃそうでしょう…俺も初めてだよ…電話でフルネーム…
(しかも、ございますて…)
俺はアホか(泣)
(…こんなおバカなヤツ…嫌われちゃったかな…)
『はぁー、お腹痛い…櫻井くんてホント面白いねぇ〜もう、大好き』
(Σはいぃぃ!?)
だだ、大好きて大野くん、電話で俺を殺す気ですか?!///
『あははっ…はぁ、あ、そうだ、明日の事なんだけど…』
「えっ?!」
イキナリ?!電話で前日にお断り的なッ…?!
『明日、11時に〇〇駅前で良かったんだよね?あれから一度も連絡とってなかったから確認しとこうと思って』
カクニン…?え?お断りじゃなくて?
『櫻井くん?聞いてる?てか、違ってた?』
「いやっいえっ!聞いとりますッ!違ってませんッッ!!」
『そ?良かった(笑)明日晴れるといいねぇ』
「そうだねぇ、楽しみだねぇ…」
(はっ…何てほっこりした会話だ…しし幸せ…///)
『じゃあ、明日11時に〇〇駅前ね?』
「ハイッ!了解です!!」
『ふふ、じゃあまた明日…おやすみなさい』
「おやっ…おやすみなさい!」
…puッ…tu-tu-tu-…
(あぁ、夢じゃないよね…?///)
眠れねぇとか言ってたくせにいつの間にか寝ちゃってて
実は夢でしたなんて事…
ガンッ
「Σいってぇーー!!」
夢見心地でフラフラ狭い部屋を徘徊していた俺は、机の角に足の小指をぶつけて
それが夢じゃない事を確認した
いや、わざとじゃないよ?…勿論
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