• テキストサイズ

短編(アラタカンガタリ )

第15章 パパの育児奮闘記?(ヤタカ編)


「あはは、失敗しちゃった!!さて、次は〜??」
アカチ「じゃぁ俺が。…花くらい出せるだろ?綺麗な花だ。」
「それくらい楽勝よ!いでよ!綺麗なお花!!」
そして出てきたのはテカテカと脂ギッシュな人間の鼻であった。
アカチ「…これでは花じゃなくて鼻だろうが。」
「ん〜上手くいかない…。」
ヤタカ「涼子、ちょっと落ち着いてやってみなさい。焦ると出来るものも出来ないよ?」
「うん……。」
ヤタカ「落ち着いたらやってごらん?」
「……よし!いでよ!綺麗なお花!!」
すると今度はちゃんとした花が出てきた。
ヤタカ「上手に出来たじゃないか!」
「やったぁ〜!!よし、この調子で!ヨルナミお兄ちゃんの好きそうな物だしてあげるね!いでよ!母乳!!」
ヨルナミ「は!?」
ヨルナミの上に母乳の雨が降ってきた。
「よし!上手くいったわ!」
ヨルナミ「何が上手くいったですか!!それになんで私の好きそうな物が母乳なんです!?」
「だってヨルナミお兄ちゃんママ好きそうなんだもん。」
アカチ「……ママって何だ?」
「お母さんだよ!ちなみにパパはお父さんね!」
クグラ「確かにヨルナミっていつも母上ばっか言ってるよなぁ!」
「やっぱり〜!!そんな顔してるなぁと思ったんだ!」
ヨルナミ「お黙りなさい!まったく…。」
そんなこんなで涼子の魔法をお披露目し終わったので帰ることにした。
「パパ〜!おんぶして?」
ヤタカ「おんぶって……君はいくつなんだい?」
「ん?見た目年齢9歳の実年齢90歳だよ?」
ヤタカ「え!?僕より年上か!?」
カンナギ「なんだよ…一緒に暮らしてるくせに歳も知らなかったのかよ?」
ヤタカ「だって普通に子供だと思ってたし!」
クグラ「お前も時が止まってるのか?」
「私の場合は成長が非常にゆっくりなのよ。魔法使いは何千年と生きるからね〜。そんなことより!パパ〜おんぶして!」
ヤタカ「…自分で歩きたまえ。」
「だって〜!魔法使ったら疲れちゃったんだもん!おんぶ〜!!」
ヤタカ「………仕方ない。」
ヤタカはしゃがんで涼子をおんぶする。
カンナギ「…あの潔癖馬鹿のヤタカが人に触れるなんて!!」
みんながびっくりしている中、涼子とヤタカは帰っていった。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp