第6章 人魚(人魚シリーズからネタ借りてます。相手はヨルナミ)
ヨルナミの城にて
涼子の遺体を城へ運んだ。
クグラ「…どのくらいで生き返るんだ?」
ヨルナミ「それは私も分からないのです。初めて会った時は亡くなっていたところで…直ぐに生き返ったのですが。」
ウルキ「涼子はね、最近は生き返るまでに一日以上かかるよ。」
ヨルナミ「最近は?」
ウルキ「涼子と出会った頃は死んで数時で生き返ったんだけど、どんどん長くなってるんだ。傷の治りも悪い気がするとか言ってた。」
ヨルナミ「…そうですか。明日には生き返ってくれるといいのですが。」
次の日涼子が目を覚ます様子は一切なく更に数日経った。
クグラ「ヨルナミ!娘の様子はどうだ?」
ヨルナミ「クグラ…まだ生き返らなくて。傷はほとんど塞がったのですがまだ完全には…。本当に生き返ってくれるのか心配です。」
すると涼子の手の指が少し動いた。
クグラ「おい!今少し動かなかったか!?」
ヨルナミ「涼子!生き返ったのですか!?お願いです!目を開けてください!」
「…ヨルナミ様。」
涼子は目を開けた。
クグラ「本当に生き返った…。」
「…あなたは?」
ヨルナミ「私と同じく神鞘のクグラです。」
クグラ「風の神鞘のクグラだ。お前、不老不死なんだって?まさかあの状態から生き返るとは…。」
「クグラ様ですか…。ウルキは??」
ヨルナミ「ウルキは無事です。今は侍女が見ていてくれてます。」
「そう…よかった。…私は死んでからどのくらい経ちましたか?」
ヨルナミ「今日で四日目です。このまま生き返らないんじゃないかと心配しました。」
「四日か…やはり私はもう長くないのかもしれないな。」
ヨルナミ「どういうことです?」
「死んでから生き返るまでの間隔が以前よりずっと長くなってるんです。もしかしたら人魚の肉の効き目が切れ始めてるのかもしれない…。」
クグラ「そんなことがあるのか??」
「同じく人魚の肉を食べた不老不死に行き会ったことがないので絶対とは言えませんが…今度死んだら次はもうないかもしれませんね。」