第65章 ヨルナミとおバカ主人公23
「おぉ…なんか我が子を抱いた母親みたい。」
ヨルナミ「私は男なので母親にはなれませんから!………ん?おしめが汚れてるのではありませんか?」
「え!?ウンコした!?」
ヨルナミ「そういう言い方はおやめなさい!…替えのおしめはないのですか?」
ヒルコ「赤ん坊と一緒に預かった荷物に入ってるんじゃねぇか?」
「おぉ!ヒルコ!冴えてるわね!」
ヒルコ「いや、普通すぐ気付くだろ。」
涼子は預かった荷物からおしめを取り出す。
「……ところでどうやって替えるの??」
ヒルコ「いや、俺に聞かれても知らねぇよ。」
「何の為に長生きしてんのよ!」
ヒルコ「少なくとも子育てする為に長生きはしてねぇな。」
ヨルナミ「……ちょっとお貸しなさい。私がやります。」
「え!?ヨルナミできるの!?」
ヒルコ「流石ヨルナミ様。何事も完璧だ…。」
「もしかして母上におしめ替えてもらってた時の記憶があるとか?」
ヨルナミ「んなわけないでしょ!…私は何でも知っているだけです。」
「何でも知ってるの?…まさか!私の生理周期まで知って……あだっ!!」
涼子はヨルナミに叩かれる。
ヨルナミ「黙って見てやり方を覚えなさい。」
「え〜…別に覚えなくて良くない?」
ヨルナミ「そなたも奇跡が起きれば将来、子を産む機会があるでしょうから覚えておいて損はないと思いますよ?」
「……まさか…ヨルナミの子を産んでって遠回しに言ってんの!?」
ヨルナミ「は!?そんなわけ…」
「きゃー!私の処女奪われちゃう〜!…あだっ!!」
涼子はヨルナミに叩かれる。
ヨルナミ「バカな事言ってないで黙ってやり方を覚えなさい。」
「…はい。」
そしてヨルナミはおしめを替えるのだが…
「えーーー!?」
涼子が突然叫び声を上げる。
ヨルナミ「何ですか!?突然!?」
「だって!チ◯コが付いてないんだもん!!」
ヨルナミ「ん?性別を知らなかったのですか?」
「うん!顔見て男だと思ってた!」
ヒルコ「お前本当にいい加減だなぁ…。」
「だって名前しか聞いてなかったんだもん!」
ヨルナミ「名は何と言うのです?」
「……………忘れちゃった!」
ヒルコ「うわっ…友達の子なのに酷いなぁ!」