第55章 ヨルナミとおバカ主人公20
ある日の昼下がり、ヨルナミは居眠りをしてしまった。
ヨルナミ「………はっ!私とした事が…居眠りをしてしまうなんて…。これから神鞘会議があるというのに。」
そう言いながら慌てて部屋を出る。
侍女「ヨルナミ様、いってらっしゃいま…せ……っ!!」
ヨルナミ「ん?何か?」
侍女「いえ…ゲホッ!ゲホッ!行ってらっしゃいませ。」
ヨルナミ「……??」
何故か侍女の様子がおかしかったのだが、急いでいたのでそのまま会議に向かう。
ヨルナミ「(何故でしょう…さっきからすれ違う侍女や属鞘達が皆顔を背け、やたら咳き込んでいる…。まさか衣から異臭!?いや…今朝着替えたばかりだし…毎日ちゃんと洗濯してるし…。)」
不思議に思いながらも急いでいた為そのまま首都へ。
ヨルナミ「遅くなって申し訳ありません。」
クグラ「おっ!やっと来たか!」
アカチ「ヨルナミが遅刻とは珍しいな。」
ヨルナミ「つい、うたた寝をしてしまって…。」
ヤタカ「ヨルナミにしては珍しい……ん??」
ヨルナミ「何ですか??」
みんなでヨルナミの顔を見る。
カンナギ「…ぷふっ!!お前顔に何描いてんだよ?」
ヨルナミ「は?何のことです??」
ヤタカ「…っ!!鏡を見たまえ。」
ヤタカに鏡を渡され見てみる。
ヨルナミ「……ん?……なっ!?何ですかこれは!?」
クグラ「いや、俺ら知らねぇし。…ぷふっ!!」
アカチ「ふっ…あの変態娘の仕業だろうな。」
カンナギ「…ギャハハハハハハ!!ウケるー!!」
目を閉じた状態の瞼に目が描いてあるという…まぁ、しょーもない悪戯がしてあったのだ。
ヨルナミ「涼子ーー!許さない!!」
お怒りになったヨルナミ様は会議の事などすっかり忘れミツハメに戻って行った。
クグラ「ヨルナミ…せめて落書き消してから帰ればいいのに。」