• テキストサイズ

片思い連鎖

第13章 君 × 俺






天琉を呼び出す事にした俺は、
アドレス帳から天琉の番号を探した


消せずに残っていた。


メールアドレスも、電話番号も、すべて





掛けてみるとすぐに出た。



『智っ?どーした?より戻す気になった?』



「違うよ、もう戻る気はない
 これはそんな事で話したんじゃない
 ちゃんと話したい。」


『……』




少しの沈黙のあと、
天琉はわざとらしく明るい声を出した。



『分かった。〇〇公園で待ってるね』





電話を切り、1つため息。



1つ終わって安心してる。
でも、また不安がこみ上げてくる。





「大丈夫だよ、大野くん」




愛里ちゃんが言った。



優しく微笑んで、
また「大丈夫。皆がいるよ」と言った。


なんでか安心できる自分が居た。





「ありがとう、行ってくる」


「気を付けて下さいね」


「いってら〜!」




ケリをつける。



もう終わりにするんだ。





パタン





ドアが虚しく閉まる音を響かせる


大丈夫、きっとやれる







そうして俺は震えて怖いのに気づく。






 
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp