第1章 幼馴染み氏 × 私
なんて言うか。
本当にしみじみ感じることって、
新しい環境だったりするよね。
例えば、例えたくないけどね
『二宮くんって彼女いるのぉ?』
「居ませんよ」
『うっそ~! 居そうなのにねぇ』
若干イヤミな言い方ですよね、
「片想い中なの、俺。」
『うそ!だれだれ!?
まさか幼馴染みちゃん!?』
いつの間にか私の呼び名は幼馴染みちゃん
二宮繋がりかよ、
女子はもうキャーキャー叫んでて、
周りの迷惑なんか気にしてない。
「さーあね」
『えーっ!!教えてよ~!』
『きになるぅ』
和也はいつもこうやって、
近寄る女子を弄んでいる最低男。
無視だ無視。
と私が隣を見ると、
爆睡する人、一名
何とも心地よさそうに。
「....緊張とかしないのかな...」
普通、新しい環境とかだと
緊張するのが普通....
『ねぇねぇ、こんど遊ぼうよ!』
「うん、いいですよ」
『やったぁ!』
じゃないかもしれないな、うん